生成AI時代のWeb戦略 ― 経営者が知っておくべき検索の大転換

2026.01.09
こんにちは、静岡・浜松・沼津のホームページ制作会社N-DESIGNです。
全5回の連載で「生成AI時代のweb戦略」についてお伝えします。第3回目は「AIに“引用される会社”になる ― 新時代のコンテンツ戦略と情報設計」です。
生成AI検索が普及する中で、企業のWeb戦略は新たな段階に入りました。それは「検索順位を上げる競争」から、「AIに引用される競争」への移行です。
ChatGPTやGeminiは、ユーザーの質問に答える際、複数の情報源を参照し、その中から信頼できる情報を選んで要約します。つまり、AIにとって「使いやすく、信頼できる会社」になることが、新しい集客の前提条件になりつつあるのです。
では、AIはどのような企業の情報を引用するのでしょうか。ポイントは大きく三つあります。 専門性・具体性・一次情報です。
ここで事例を紹介します。
静岡県にあるA社は、法人向けに業務システムの導入支援を行う中小企業です。
以前のWebサイトは「お客様に寄り添います」「豊富な実績があります」といった抽象的な表現が中心でした。検索順位は悪くなかったものの、AI検索経由での問い合わせはほとんどありませんでした。
そこでA社は、Webサイトの方針を大きく見直します。
まず、「よくある質問」ページを強化し、
「中小企業がシステム導入で失敗しやすい3つの理由」
「導入費用はどこで差が出るのか」
といった具体的なテーマを、専門家の視点で解説しました。
さらに、実際の支援事例を匿名で紹介し、
・導入前の課題
・提案内容
・導入後の変化
を数字や事実ベースで整理しました。
これは営業資料ではなく「業界の実例データ」として整理されたコンテンツです。
結果として、
「中小企業 システム導入 注意点」
といった質問をAIに投げかけると、A社の情報が要約の一部として引用されるようになりました。直接のアクセス数は大きく変わらない一方で「AIで名前を見て問い合わせました」という新規相談が増えていったのです。
この事例が示すのは、
AIは“うまい文章”ではなく、“役に立つ情報”を評価するということです。自社の強みを誇張する必要はありません。むしろ、業界の中で何を知っている会社なのかを、淡々と整理して発信することが重要です。
経営者として意識すべきなのは、Webサイトを「営業ツール」としてだけ見るのではなく「AIに自社の知見を預けるデータベース」として再定義することです。
会社概要、代表メッセージ、事業内容、実績、FAQ、これらが一貫性を持ち、具体的に整理されていれば、AIはその会社を“信頼できる情報源”として扱います。その積み重ねが、AI検索時代のブランド力になっていくのです。
次回は、AIに要約されてもなお「この会社のサイトを見たい」と思わせるために必要な、ブランド・信頼・独自性の作り方について掘り下げていきます。
「自分の会社のwebサイトはどうなの?大丈夫なの?」という方、まずは弊社に気軽に相談してみることから始めてみてください。AIへの対応はこれから先、必須の対応になりますよ。